鳥の性別鑑定 (DNA検査) | インコ・オウム・フィンチ・フクロウなど

鳥の性別鑑定のメリット

鳥類の性別は見た目だけでは判断が難しい種類が多く、確実に性別を知りたい場合は遺伝子検査 (PCR検査・DNA検査)が有効です。早期に性別を知ることで、以下のようなメリットがあります。

  1. 適切な飼育管理ができる
    • オスとメスで性格や行動が異なることがあり、性別を把握することで発情対策や栄養管理を適切に行えます
    • 例えば、メスは無精卵を生むことで体に負担がかかることがあるため、事前に性別を知ることで発情抑制の対策を取ることができます。
  2. 性別による行動の違いを理解できる
    • 鳥の性別によって、さえずりやおしゃべりの頻度が異なることがあります。性別を把握しておくことで、行動の違いに対する理解が深まり、より適切な対応が可能になります。
  3. ペットとしての満足度が向上する
    • 性別を早い段階で知ることで、オス・メスに合った名前をつけることができ、より愛着を持つことができます
  4. 繁殖やペアリングの管理がしやすい
    • 確実にオスとメスのペアを作ることができるため、繁殖計画をスムーズに進められます。また、繁殖を避けたい場合の対策にもなります。

当店では、鳥の羽根などを試料にして、遺伝子検査で性別を鑑別します。換羽で抜けた羽根でも検査可能なため、愛鳥にストレスを与えず、安心して性別を確認できます。

対象鳥種

鳥類全般 (インコ、オウム、フクロウ、フィンチなど)

参考情報
NCBIゲノムデータベースに登録されている以下の鳥種について、性別判定が可能であることを確認しています (コンピュータ解析に基づく確認)。
  • セキセイインコ (Melopsittacus undulatus)
  • オトメインコ (Lathamus discolor)
  • ニョオウインコ (Guaruba guarouba)
  • キビタイボウシインコ (Amazona ochrocephala)
  • フクロウオウム (Strigops habroptila)
  • オキナインコ (Myiopsitta monachus)
  • キンカチョウ (Taeniopygia guttata)
  • カナリア (Serinus canaria)
  • ウタスズメ (Melospiza melodia melodia)
  • イエスズメ (Passer domesticus)
  • ツバメ (Hirundo rustica)
  • メキシコマシコ (Haemorhous mexicanus)
  • ハゴロモガラス (Agelaius phoeniceus)
  • クサチヒメドリ (Passerculus sandwichensis)
  • フロリダカケス (Aphelocoma coerulescens)
  • シングセウロコアリドリ (Willisornis vidua)
  • シコンチョウ (Vidua chalybeata)
  • シロボウシマイコドリ (Pseudopipra pipra)
  • アメリカコガラ (Poecile atricapillus)
  • カブトミツスイ (Lichenostomus cassidix)
  • ヨーロッパコマドリ (Erithacus rubecula)
  • ハリオセアカマイコドリ (Chiroxiphia lanceolata)
  • カッコウハタオリ (Anomalospiza imberbis)
  • ネルソントゲオヒメドリ (Ammospiza nelsoni)
  • マミハウチワドリ (Prinia subflava)
  • ズグロムシクイ (Sylvia atricapilla)
  • カオグロアメリカムシクイ (Geothlypis trichas)
  • ムナヂロカンムリアリドリ (Rhegmatorhina hoffmannsi)
  • ハヤブサ (Falco peregrinus)
  • セーカーハヤブサ (Falco cherrug)
  • シロハヤブサ (Falco rusticolus)
  • ラナーハヤブサ (Falco biarmicus)
  • ヒメチョウゲンボウ (Falco naumanni)
  • アカノガンモドキ (Cariama cristata)
  • キタベニハチクイ (Merops nubicus)
  • ジサイチョウ (Bucorvus abyssinicus)
  • オジロキヌバネドリ (Trogon surrucura)
  • チャイロネズミドリ (Colius striatus)
  • モリフクロウ (Strix aluco)
  • イヌワシ (Aquila chrysaetos)
  • オオタカ (Accipiter gentilis)
  • オジロワシ (Haliaeetus albicilla)
  • カワウ (Phalacrocorax carbo)
  • ミツユビカモメ (Rissa tridactyla)
  • カワラバト (Columba livia)
  • オビオバト (Patagioenas fasciata)
  • カッコウ (Cuculus canorus)
  • オオタチヨタカ (Nyctibius grandis)
  • マガモ (Anas platyrhynchos)
  • キンクロハジロ (Aythya fuligula)
  • コブハクチョウ (Cygnus olor)
  • アカオタテガモ (Oxyura jamaicensis)

試料

羽根 (羽軸根がある大きなもの)、血液、糞便

※各試料の特徴や選び方はこちらをご参考ください。

※羽根以外の試料で検査をご希望の方は事前にお問い合わせください。

羽根
  • 1検体につき、3枚以上を採取してください。
  • 換羽で抜け落ちた羽根も使用可能ですが、新鮮なものを採取してください。
  • 根元 (羽軸根)がある大きな羽根を採取してください。
採取した羽根のサンプル見本
糞便
  • 1検体につき、3個以上の糞便を綿棒などで採取してください。
  • 採取した糞便は、それぞれ別々のチャック付きポリ袋に入れてください。
  • できるだけ見た目や状態が異なる糞便を選ぶとともに、可能であれば採取日を分けて採取してください。
  • 採取後の糞便は、送付までの間、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保管してください。
  • 糞便の郵送は、冷蔵便 (クール便)のご利用を推奨しています。通常便での送付も可能ですが、気温が高い時期は試料の品質が低下する恐れがあります。
  • 糞便による遺伝子検査は、試料の状態に大きく依存します。試料の状態が不適切な場合、検査結果が正しく得られないことがございます。その場合、試料の再採取および再送付をお願いすることがございます。再送時の送料は、恐れ入りますがお客様ご負担となりますので、あらかじめご了承ください。
採取した糞便のサンプル見本
血液
  • やや深く爪を切り、出血した血を清潔なろ紙や綿棒に3点以上吸わせてください。
  • 採血後は、必ず圧迫止血を行い、出血が止まることを確認してください。
  • 動物病院で採血を依頼する場合は、10μL以上の血液を採取し、病院で普段使用されている採血管やチューブに入れて送付してください。
  • 血液採取は愛鳥に負担がかかるため、性別鑑定には羽根もしくは糞便をおすすめしています。
  • 愛鳥の健康状態が不安な場合、必ず獣医師に相談の上で試料の採取を行ってください。

料金 (値段/費用)

5,000円/1羽 (税込み)

※クレジットカード決済による先払い

納期

試料到着と着金を確認後、1週間以内

試験結果

試験結果は、「オス / メス」として、以下のようなメールにてご報告いたします。

検査結果メールの例

注意事項

  • 本検査は、鳥類の性別を鑑別する試験であって個体の優劣を判別するものではありません。
  • 鳥類の遺伝子検査による性別鑑定は、鳥種もしくは個体によって偽判定が出ることが報告されています。性別の決定は、個体の行動・外見などと併せて総合的に判断してください。

申込み方法

ご利用の流れをご一読の上、下記ボタンよりお申し込みください。