鳥クラミジア症 (オウム病)

原因Chlamydophila psittaci (Chlamydia psittaci)による感染
感染する鳥種 (宿主)鳥類全般
ヒトにも感染する (人獣共通感染症、4類感染症)
主な症状不顕性感染 (症状を示さない)が多い
発症した場合、鳥種や個体によって症状が異なり、以下のような症状がみられる
呼吸器系症状:咳、くしゃみ、呼吸困難
消化器症状:下痢、食欲不振、体重減少
神経症状:けいれん、運動失調
羽毛の乱れ、活動の低下

※ヒトの場合、インフルエンザ様症状を示し、重篤な場合、肺炎や多臓器障害を引き起こす
感染経路感染した鳥の体液、羽毛、排泄物を介した接触、または空気中の塵による感染
診断方法主にPCR検査
治療方法テトラサイクリン系 (クロルテトラサイクリン、ドキシサイクリンなど)

※ヒトの場合、テトラサイクリン系、マクロライド系など
※現在まで耐性菌は見出されていないが、マクロライド耐性などを獲得する恐れがあることが報告されている
予防策感染した鳥との接触を避ける
鳥の飼育環境を清潔に保つ
新しく鳥を迎え入れる際には隔離期間を設ける
定期的な健康診断を行う

引用

I Benamri, et al. An overview of genes and mutations associated with Chlamydiae species’ resistance to antibiotics. Ann Clin Microbiol Antimicrob. 2021 Sep 3;20(1):59.

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